畳ってどうやって作るの?機械化が進み、お決まりのあのポーズはもう見れない?畳の表替え作業を例にとってご説明します。

畳の表替え(おもてがえ)や裏返し(うらがえし)という言葉は

聞いたことがあるかと思います。

でも実際にどんな作業をしているのかを見たことがある方は

あまりいらっしゃらないかと思います。

昔は道端で作業していた!?

おじいちゃん、おばあちゃんならお客さんのお宅の庭先や、

家の前の道路で作業をしている畳屋さんを見たことがあるかもしれません。

機械化が進んだ現在の畳屋さん

今は畳を作るのにも機械化が進み、お客さんのお宅から畳をお預かりして、

作業場で畳を綺麗に張り替えたら入れに行くことがほとんどです。

なので、今ではお客さんのお宅で作業をする畳屋さんを見かけなくなりました。

では実際にどんな作業をしているのか?

お客様からのご依頼で一番多い畳の表替えを例にしてご紹介します。

まずは今ついている古くなった畳表をはがすことからスタート!

畳表(たたみおもて)と一緒に畳縁(たたみべり)も交換するので、

畳縁を止めてある鋲を抜き、畳表を縫いとめてある糸をほどいて

畳の土台部分(芯材)だけの丸裸にしちゃいます。

ここでひと手間!隙間や凸凹を無くす作業

畳をお預かりする時に、隙間をチェックしてくるのですが、

畳を丸裸にしたときに、その隙間を埋めるための作業を行います。

隙間分のゴザを畳に縫い付け、また、凸凹がひどい場所には補修をします。

こうすることで、綺麗になった畳を納めた時に隙間や凸凹が無くなり、

お部屋にピッタリな畳になるのです。

新しい畳表を縫い付ける(框縫い)

畳の芯材を畳床(たたみどこ)と言います。

隙間や凸凹を補修した畳床に新しい畳表を縫い付けます。

この作業を框縫い(かまちぬい)と言います。

この時も、畳の目が真っすぐに通るように注意しながら縫い付けてゆきます。

新しい畳縁を縫い付ける(平刺し)

框縫いが終わったら、畳の長手方向に縁を

縫い付けます。この作業を平刺し(ひらざし)と言います。

昔は畳屋と言ったらこのポーズ!

肘を畳にぐりぐり押し付ける。これが平刺しをしている格好です。

今では機械が畳表の余分な部分を切ると同時に

縁まで縫い付けてくれます。

畳は角が命!ビシッと直角に作ります(返し縫い)

そして最終工程の返し縫(かえしぬい)です。

平刺しが終わり、縁をめくり返してから畳の角がビシッと直角になるように

力を込めて、でも繊細に丁寧に角を作ります。

縁の横を畳床に縫い付け(返し縫い)たら完成です!

懐かしい昭和の風景

イベントなどで畳を縫っていると「なつかしいねぇ~」と

声をかけられることがあります。

畳屋さんが外で作業する風景は、おじいちゃん・おばあちゃんにとっては

とても懐かしい風景かもしれません。

畳店の数は年々減少しており、近所に畳店がないかもしれませんが、

どこかで見かけた時に、ちょっと見学させてもらうのも面白いかもしれませんね。

 

表替えの金額等はこちらの記事をお読みください。

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