畳床は畳としての機能や性能を左右する
大事なものです
ふだん目に触れる機会のない、畳の芯材にあたる畳床。
畳床は、畳としての機能や性能を左右する大事なものです。
本来、畳床には稲ワラを圧縮して縫い込む 「ワラ床」 が用いられてきました。
その弾力性や天然素材としての効能は大変優れていますが、近年日本の住宅事情が変わり、通気性が悪くなったことで、ダニやカビ対策が必要になり、メンテナンスのしやすさや施工性がえられた人工的な建材を用いた「建材床」が登場しました。
また、炭やヒノキチップを中に入れた、健康志向の畳床も登場しました。
A.建材畳床
ポリスチレンフォームをインシュレーションボードではさんだ床。軽く、断熱性、防音性、吸放湿性、耐久性の長所があり、幅広く使われています。
B.スタイロ床
ポリスチレンフォームをワラではさんだ床。ワラ床の味わいと建材床の機能を折衷したもの。
C.ワラ床
国内産のワラを積み上げたたたみ床。何よりも自然素材であり、日本の伝統が感じられ、感触がよく、表替えを繰り返しても丈夫で、復元性があります。