畳表の良し悪しは
い草の長さや質、糸や織り方などで決まります
畳表は、経糸に麻糸や綿糸を使って織られます。い草の長さや質、糸や織り方などによって、畳表のよしあしを見分けることが出来ます。畳表は通常4つの等級(最上級・上級・中級・下級)に分けられますが、その重要な判断基準になるのがい草です。1枚の畳表を織るには、約4000~7000本のい草が必要になります。
茎に変色や病気などがなく、根元から先端まで充実したもの、そして一本一本の太さや色が揃っているものがよいい草です。
一般的に長いい草を使った畳表ほど上質のものとなります。これは、根と先端を除いたよい部分が多く使用されるためです。品質の良い畳表になるほど、い草の打ちこみ本数が多くなり、強度の強いマニラ・麻等の経糸を使用します。
最上級品 | 上級品 | 中級品 | 下級品 | |
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使用い草 | 135cm | 120cm | 110cm | 90cm |
使用経糸 | マニラ・麻 | 麻・綿 | 麻・綿 | 綿 |
重 量 | 2.0kg以上 | 1.8kg以上 | 1.5kg以上 | 1.25kg以上 |
織り込み密度 | 特に密 (約7000本) | 密 (約6000本) | 普通 (約5000本) | やや粗 (約4000本) |
色 調 | 特に良好 | 良好 | 普通 | やや不良 |
根 白 | 無 | 無 | 少々有り | 有り |
変色いぐさの混入 | 無 | 無 | 少々有り | 有り |
行 (溝) | 溝が深い (明確) | 明確 | 普通 | 浅い |
上級品
麻経糸
充実した120cm以上の長いい草を使用します。経糸は高級品の麻糸並びに綿糸で織ります。重厚感があり、1枚1.8kg以上の重さがあります。密に織り込まれ、行(溝)が明確で、てい面もなめらかです。変色もなく、色調は良好です。
中級品
綿経糸
110cm以上のい草を使用し、経糸は麻糸並びに綿糸で織ります。1枚1.5kg以上の重さがあります。織り込み密度、色調ともにおおむね良好です。
下級品
綿経糸
97cm以上のい草を使用します。経糸は綿糸で織り、1枚1.25kg以上の重さがあります。変色い草や根白があり、織り込み密度、色調は劣ります。