畳替えっていくらかかるの？新畳・表替え・裏返しの違いは？知っていて良かった！畳替えの費用と価格の相場。

「お宅の畳はいくら？」といった問い合わせのお電話を度々いただきます。

ホームセンターなどで見かけるフローリング用の置き畳を除いて、

畳に既製品はなく、そのお宅１件１件にあったサイズの畳、

もっと細かく言えば畳屋は、そのお宅のそのお部屋専用の畳を作ります。

そう！畳はオーダーメイドなんです。

なので「いくら？」のご質問に対しては、サイズも違えば傷み方も違う、

お部屋の使用頻度も皆さん違うため、ホームページなどに目安として価格表は掲載していますが、

一度現調をさせていただいてからでないと金額をお出しすることは出来ません。

というのが正直なところです。

それでもやはり目安の金額がわからなければ怖くて頼むことも出来ませんよね。

そこで今回は畳替え（新畳・表替え・裏返し）３種類の金額の目安を書かせていただきますので

是非参考にして下さい。

畳替えには新畳、表替え、裏返しの３種類があります。

・新畳・・・１２，０００円～４５，０００円

現在使用している畳を撤去・処分して新しい畳に入れ替えをします。

芯材である畳床（たたみどこ）がへたってベコベコする、雨が降り込んで濡れてしまった、

白アリに畳をたべられた、こういった場合には新畳にしなければなりません。

畳の土台（芯材）である畳床を昔ながらの藁で作った藁床（わらどこ）にするのか、

虫の心配のない最近主流の建材床（けんざいどこ）にするのか。

藁床、建材床それぞれに一長一短あります。

畳の表面に使用する畳表にもランクがあり、

仏間や客間のようにそのお宅にとって格の高いお部屋なのか、

居間やご自身のお部屋など、使用頻度の高い部屋なのか、

強度に優れ、凹凸がハッキリしている高級品から少し薄手なお手頃品まで

畳床、畳表ともにお部屋のご使用用途によってお選びいただけます。

また別途、既存畳の処分費用も掛かります。

・表替え・・・６，０００円～３０，０００円

畳床はまだしっかりしていて、表面の畳表が擦り切れてしまった。

チクチクとささくれが衣服や洗濯物について鬱陶しい。

そのような場合は表替え（おもてがえ）だけで大丈夫です。

表替えは土台の畳床はそのまま使用して、畳表と畳縁（たたみべり）を新しいものに交換します。

まず、畳表には中国産と国産があります。

現在流通している８割以上の畳表は中国産です。

あまりに安価な畳表は、中国産か国産でも下級品を疑って下さい。

上記目安の価格は、国産（熊本県産）の普及品～高級品を使用した価格です。

畳表は“い草”で織られた自然素材です。

野菜と同じ農作物ですので、丈が長い・短いと育成に差があります。

高級品の畳表は、実が詰まった丈の長い“い草”のみを選別して織られているため、

しっかりと厚みがあり耐久性に優れています。

また色もそろっているため、鮮やかな青色からキレイな飴色に退色していきます。

・裏返し　　費用目安：４，０００円～

裏返しは、畳床・畳表ともに現在の物を使用して、

縫い付けてある畳表の裏面を出します。

数年前に表替えをした、新しく畳を入れ替えたなど、

あまり年数が経っていない畳は裏返しがおススメです。

前回の畳替えから５年前後が目安です。

５年前後なら畳表の裏側もまだ青みが残っており、

新品同様の畳に生まれ変わります。

ですが、５年以内でも擦り切れが激しかったり、何かをこぼした跡が残っていたりすると

裏返しが出来ない事もありますのでご注意ください。

畳が新しくなるとお部屋も明るくなり、い草の森林浴効果で気分も落ち着きリラックス出来ます。

また、定期的な畳替えは畳を長持ちさせるだけでなく、

畳の下の床板の点検や、白アリ被害に会っていないか等の確認も出来ます。

そして、タンスや家具の裏のホコリもお掃除出来て、お部屋を清潔に保つことが出来ます。