新しい畳に座ったり歩いたりしたときにつく白っぽい粉のようなものは何?新しい畳にいは染土(せんど)と呼ばれるとっても大事な働きをする泥が付着しています。

12月も後半になり、お正月が近づいてきました。

新年を気持ちよく迎えるにあたり、最近畳替えをした方や

これから畳替えをする方も多いと思います。

新しい畳は香りもよく、部屋も明るくなって気持ちが良いですよね♪

ですが、新しい畳に座った時にズボンが白っぽくなったり

靴下の裏が白っぽくなって「これはなんだろう?」と不思議に思ったことはありませんか?

その答えは天然い草を刈り取って畳表に加工する際に行う作業に

「泥染め」という工程があるからなんです。

文字通りい草を泥で染めるから「泥染め」なのですが、

では泥染めとはいったいどんな作業で、何のために行うのでしょう?

なぜ泥染めをするのか

い草の刈り取りは日中を避ける

い草は7月頃から刈り取りが始まります。

刈り取りは強い日差しを避けるために早朝や夕方に行われます。

日中に刈り取りをすると真夏の炎天下で、

刈り取られたい草が急激に乾燥・劣化してしまうからです。

そして刈り取られたい草は泥染めをしてから保管されます。

そして、い草を乾燥から守ること以外にも

泥染めをすることで得られることは沢山あります。

泥染めするとい草の強度が高まる

い草の表面が泥でコーティングされることにより

い草が保護され丈夫になります。

色ムラがなく美しい畳表に仕上がる

泥染めすることによって酸化酵素が働かなくなり、

色彩が良くなり光による変色を防ぎます。

みんな大好き新しい畳の香りがうまれる

新しい畳の心落ち着く良い香りは、い草そのものの香りではなく

い草を泥染めすることによってうまれます。

乾拭きをしてからお使い下さい

上記のように新しい畳に座ったり歩いたりした時につく白い粉のようなものは

刈り取ったい草をより良い状態の畳表に仕上げるために必要不可欠な

泥染めの泥が乾いたモノで、とても大事な働きをしています。

ほとんどの畳屋さんがお客さんのもとにお届けする前に

拭き上げやブラッシングをしてお届けしていると思いますが、

どうしても取り切れていない染土が残ってしまう場合があります。

普段のお掃除で気にならなくなってきますが、

ほうきではいてから乾拭きしてからお使いになる事をお勧めします。

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