琉球畳のこともっと知りたい!琉球畳の特徴やメリット・デメリット。一番気になる琉球畳にかかる費用まで!琉球畳について徹底解説します。

新築住宅や和室リフォームを検討されている方に近年人気なのが「琉球畳」です。

近頃は独立した「和室」が少なくなり、リビングの一角に「畳スペース」又は

「畳コーナー」を設けることが多くなりました。

「リビングの一角にゴロンと横になれる畳スペースが欲しい!」

「普通の畳ではなく、モダンな和室を作りたい!」などなど夢は尽きないですよね!

また、ライフスタイルの変化などで、今までの和室の畳を琉球畳にして

ガラッと雰囲気を変えたいといった方々にも琉球畳は大変人気があります。

年々畳が少なくなっていく中、どうして琉球畳が人気なのでしょう?

琉球畳の特徴や琉球畳にした場合のメリットとデメリット、

気になる琉球畳にかかる費用の相場など徹底解説したいと思います。

琉球畳を使ったお洒落な和室が欲しい!という方の参考になれば嬉しいです。

そもそも琉球畳とは?普通の畳との違いは?

「琉球畳」と聞くと、どんな畳を思い浮かべますか?

ほとんどの方が「正方形」で「縁の付いていない畳」を想いうかべると思います。

ですが本来、「琉球畳」とは皆さんが想像する正方形で縁の付いていない畳ではなく、

ちゃんとした定義があるのです。

「本物の琉球畳」とは?

「琉球畳」と「普段よく目にする畳」とでは使用する畳表(たたみおもて)が違います。

普段よく目にする畳は、イグサ科の藺草(いぐさ)を織った畳表が使われており、

「琉球畳」に使われる畳表は、カヤツリグサ科の七島藺(しちとうい)

という植物を織って畳表にしています。

藺草の断面が丸いのに対し、七島藺の断面は三角形なのが特徴です。

↑写真右が藺草 写真左が七島藺

琉球表=カヤツリグサ科の七島藺=断面が三角

普段よく目にする畳=イグサ科の藺草=断面が丸い

 

七島藺で織られた畳表は非常に硬く丈夫なため、一昔前には柔道場に使用されていました。

七島藺は栽培から製織までほとんどの作業が手作業のため、生産枚数も非常に少なく、

1日に畳2枚分しか織ることができず、生産者も非常に少ない大変貴重な畳表です。

元来、「琉球畳」とはこの七島藺の畳表を使用した畳を指していましたが、

近年では縁の付いていない半畳サイズの畳のことを総称して

「琉球畳」と呼ぶことが多くなってきました。

縁が付いていてもいなくても、半畳でも一畳でも「琉球畳」

七島藺を使用した畳は、縁が付いていてもいなくても「琉球畳」。

七島藺を使用した畳は、半畳サイズでも一畳サイズでも「琉球畳」なのです。

半畳の縁なし畳≠琉球畳

琉球畳=七島藺を使用した畳

琉球畳のメリットとデメリット

琉球畳(七島藺を使用している)のメリットは、柔道場に使用されるほどの耐久性や

独特な風合いや希少性があげられます。

デメリットはやはり価格と納期でしょうか。

先にも書きましたが、七島藺は生産枚数が非常に少なく希少価値が高いため、

どうしても高価になってしまいます。

大分県産七島藺を使用した場合の価格目安

大分県産七島藺を使用した場合の価格目安は、

一畳サイズで55,000円~60,000円(税別)

半畳サイズで38,500円~42,000円(税別)が目安です。

また、生産者も非常に少ないため、

七島藺での施工をご希望のお客様には、気長にお待ちいただかなくてはなりません。

しかし、その優れた耐久性や独特な風合い肌ざわりは、

本物志向の方々に絶大な支持を得ています。

「琉球畳」と「縁なし畳」の違い、お判りになりましたか?

次回は琉球畳以外の「縁なし畳」の特徴やメリット・デメリットを書いてみたいと思います。