藺草と新素材どちらが好み?それぞれのライフスタイルにあった畳を選ぶことでみんなが気持ちよく過ごせますように♪

最近の新築住宅では、ふすまや障子に囲まれた畳のある和室は少なくなり、リビングの一角に畳コーナーや畳スペースといった感じで畳が採用されることが多くなりました。

そしてその畳コーナーには半畳の縁なし畳が市松模様に敷きこまれた琉球畳風の畳が敷き込まれています。

畳表(たたみおもて:畳の表面のゴザ部分)も藺草だけではなく樹脂製の畳表や機械すき和紙で織られた畳表など種類が増えてきました。

雑誌やテレビで琉球畳風の部屋を見て家の畳もあんな風にしてみたいと思われている方も多いかと思いますが、では昔ながらの藺草で織られた畳表と樹脂や機械すき和紙のような新素材の畳表ではどちらの方が良いのでしょうか?

藺草の畳表の特徴

自然素材の藺草を織って作られる畳表の最も特徴的な点をあげるとすれば、やはりあの爽やかな香りではないでしょうか?青々とした畳は目にも優しく見ているだけで心が癒されます。

自然素材の藺草の畳には森林浴効果やリラックス効果があることがわかっています。

リラックス効果以外にも部屋の湿度を調節する機能や空気を浄化する作用があります。

新素材畳表の特徴

樹脂や機械すき和紙で織られた新素材畳表の一番の特徴はカラーが豊富なことでしょう。

先ほども書きましたが最近はリビングの一角に畳スペースが採用されることが多いため、畳の色をフローリングや壁紙の色と統一したり、畳も自分好みの色を選んだりと新素材の畳表を採用される方が増えてきました。

耐久性に優れているのはどっち?

藺草の畳表にはグレードがあり、上質な畳表ほど多くの藺草が織り込まれています。安価な畳表には4000本ほどの藺草が織り込まれていますが、上級品になると8000本以上の藺草が織り込まれており、その差が耐久性に現れます。

いっけん新素材の畳表の方が工業製品なので耐久性に優れているように思われますが、厳しく選別された藺草で織られた上質な畳表は耐久性にも優れています。

優れた抗菌性の畳

新素材の畳表は工業製品だけあって日本アトピー協会推薦品であったり、抗菌防臭加工された証のSEKマーク認証製品のため消費者にとっては嬉しいポイントです。

藺草にはO157やサルモネラ菌、ミクロコッカス菌、黄色ブドウ糖菌などの食中毒バチルス菌などの腐敗菌に対して抗菌作用があることが明らかとなっています。

それ以外にも水虫の原因となる白癬菌や足のにおいの原因となる微生物などに対しても抗菌効果があります。

それぞれのライフスタイルにあったものを選ぶ

藺草にも新素材にもそれぞれ素晴らしいところがあり、選択肢が多いことは消費者にとっては嬉しいことに思います。しかし悲しいことに新素材の畳表を製造しているメーカーのカタログやHPには藺草で織られた畳表との対比を用いて耐久性や抗菌性に対して新素材の畳表の方が優れているといったふうな表現がされています。

自然素材が好み、かっこいい畳にしたい、癒される部屋にしたいなど、お客様がそれぞれのライフスタイルにあった素材のものを選んでやっぱり畳っていいね♪と思ってくれることを願います。