畳の寿命はどのくらい?10年?20年?30年?仕様頻度や家族構成によって差が出る畳。それ以外にも畳の厚さも関係してきます。
今の畳は使い捨て?
一昔前は畳の厚さといったら55ミリ~60ミリが一般的でした。
しかし現在では12ミリや15ミリの厚みしかない畳も一般住宅に使用されることもあり、そうなりますと表面の畳表(ゴザ部分)が傷んだからといっても表替えさえすることができず使い捨てになってしまいます。
畳の寿命、畳の傷み具合はそのお宅の家族構成や畳の部屋を使用する頻度にもよりますが、当然厚みによっても差が出てきます。
55ミリや60ミリの厚さの畳なら家具などで多少凹んでしまった箇所があっても補修すれば使うことが出来ますが、12ミリ程しかない薄い畳は凹んでしまった部分からコシがなくなってしまいクタクタになりやすい欠点があります。
これから家を建てようと考えている場合には可能であれば50ミリ以上の厚さのある畳をお勧めします。
藁(わら)の畳はどのくらいもつの?
コシがなくなってしまった畳床(たたみどこ:畳の土台部分、畳の心材)は表替えや裏返しができないため、結局使い捨てになってしまいます。何度も繰り返し使えるという畳の良い部分・優れた部分がなくなってしまいます。
今回、新畳に入れ替えさせていただいたお客様の畳は、薄畳ではありませんが、家を建ってからから45年以上が経過し畳がブカブカしてきたので畳替えをしたいというご依頼をいただきました。
昔ながらの藁の畳が入っていましたが、居間として使用しているため家に居るときは常にこの部屋にいるというほど使用頻度が非常に高く、一番踏まれる頻度が高い出入口部分は畳がつぶれて薄くなってしまい、いつも座っている部分は凹みが出来ていました。
藁の畳は乾燥させて藁を縦横に40センチほどに重ねてから5センチほどにまで圧縮して作られています。長年使用して踏み続けられた藁の畳は糸が緩んできた部分とまだしっかりと締まっている部分とで凸凹が出てきます。
また、今では畳干しの習慣もなくなったので、長年敷きっぱなしになっている畳は湿気やホコリを大量に吸い込んでいるため衛生的な面からもよろしくありません。
定期的な畳替えは凹んだ部分を補修するだけではなく、畳を乾燥させることも出来ます。その結果畳を長持ちさせることにも繋がります。
新畳を納品しました。
畳の凸凹とへたり、そして衛生面から今回は新畳の入れ替えをご提案させていただきました。
気になっていた出入り口の凸凹やへたりも無くなり大変喜んでいただけました。