半畳の縁なし畳(琉球畳風)が市松模様に見えるのは2色の畳で作っているから?い草の畳表では市松模様にならない?
先日、今使っている畳を半畳の縁なし畳(琉球畳風)にしたいというお問い合わせをいただきました。
既存の畳は縁の付いた畳だけど、琉球畳風の半畳の縁なし畳にしたいというお問い合わせや、実際に施工させていただいたお客様も数多くいらっしゃるので、いくつか写真を見ていただきました。
い草では市松模様にならない?
そこでお客様から「写真のように市松模様にするにはどの色とどの色を選べばいいですか?」、「天然の藺草でも市松模様にできるのですか?」というご質問がありました。
最近は天然の藺草以外に樹脂製や機械すき和紙で織られた畳表があり、それらは工業製品なので様々な色が選べるという特徴があります。
そのため雑誌などで見かける半畳の縁なし畳が市松模様に見えるのは2色の畳で作っているためだと思われたそうです。
半畳の縁なし畳を市松模様に見えるようにするには、半畳ずつ畳の目が互い違いになるように敷いて光の当たり具合で市松模様に見えるようにしています。
畳の目の向きを変ええる
畳表(たたみおもて:畳の表面のゴザ部分)には目があります。
畳表をなでたときにスルスルと抵抗がなく滑る方向が目に沿った向きです。
逆になでたときにザラザラと抵抗がある向きが目に逆らった向きです。
この畳表の目の向きを隣り合う畳同士で逆向きになるように敷くと市松模様に見えるのです。樹脂製や機械すき和紙の畳表は様々な色があるので、あえて2色使いにされる方もいらっしゃいますが、天然のい草であっても市松模様に見えますのでご安心ください。