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畳替えには新畳、表替え、裏返しの3種類があります。
新畳は古くなった既存の畳をすべて新しいものに入れ替えます。
表替え(おもてがえ)は、畳床(たたみどこ:畳の土台部分、畳の芯材)は既存のものを使い、畳表(たたみおもて:畳の表面のゴザ部分)と畳縁(たたみべり:畳のふちに付いている布のようなもの)を新品にします。
そしてもう一つの施工方法の裏返しです。
今回は前回の表替えから6年経ったお客様からのご依頼で、畳の裏返しを施工しましたので、裏返しって何?という方も多いと思いますのでご紹介します。
裏返しとは?
裏返しとは畳床・畳表ともには既存のものを使い、畳縁のみ新品に交換するとてもエコな施工方法です。
施工方法
畳床に縫い付けてある糸をほどいて畳表をはがします。畳表は両面使えるようになっているので、はがした畳表の今まで使っていた面とは反対側の面を出します。
前回の表替えから6年なので、裏面もほとんど日焼けしておらず青みが残っています。
今まで使っていた裏面を出した畳表を再び畳床に縫い付け、縁を縫い付けたら完成です。
裏返しが出来ない畳もあります。
かなり年数が経過した畳
今回は前回の表替えから6年ということで、すり傷などもなく裏返しをしても青みが残っていて綺麗になりましたが、あまり年数が経ってしまった畳の場合だと裏返しをしてもあまり変わりばえせず物足りなさが残ってしまいます。
すり切れや凹みがひどい畳
テーブルや椅子のような脚の付いた家具の重みで凹みがひどい場合や、傷やすり切れがひどい場合は、すれた部分の畳表が薄くなってしまっているため、裏返しをしてもすぐに穴が開いてしまう事があるので、裏返しはお勧めできません。
鉄骨住宅で畳の部屋に柱型がある
お部屋に柱型があり、畳もその柱型に習って作ってある場合も裏返しはできません。
まとめ
とてもリーズナブルに畳を綺麗にできる裏返しはとってもお得ですが、すべての畳を施工できるわけではありません。
上記以外にも、シミが出てしまう場合などもありますので、裏返しをしたい場合には畳屋さんに裏返しが可能かどうか下見をしてもらってください。