畳を長持ちさせる秘訣！表替えと裏返しのタイミングとは？

2024年12月23日 2024年12月23日

miyahara

皆さん、畳のお手入れにどれくらい気を使っていますか？日本の伝統的な床材である畳は、適切に手入れをすれば長く美しく使うことができます。しかし、「表替え」や「裏返し」といったメンテナンス方法の違いやタイミングについて、よく分からないという方も多いのではないでしょうか。

この記事では、畳のプロとして、わかりやすく「表替え」と「裏返し」の違いやそのタイミングについてご説明します。日常のお手入れのコツもご紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。

1. 表替えと裏返しの基本をおさらい：何がどう違うの？

まず、「表替え」と「裏返し」という言葉を耳にしたことはあっても、その違いを明確に説明できる方は少ないかもしれません。それぞれを簡単に解説しましょう。

表替え：畳表（い草部分）を新しいものに交換する作業です。畳床（芯の部分）はそのまま使い、新しい畳表と縁（へり）を取り付けます。畳の見た目を一新できるため、畳が傷んでいる場合に最適です。
裏返し：現在の畳表を剥がして裏面を表に返して再利用する作業です。新しい畳表に比べてコストが抑えられますが、汚れや傷みが少ない畳でないと適用できません。

つまり、「表替え」は新品同様にリフレッシュする方法、「裏返し」は今ある資源を活かして手軽にメンテナンスする方法と言えます。

畳の寿命を左右するのは、いかに適切なタイミングでメンテナンスを行うかです。多くの方は「まだ使えるから」と放置しがちですが、それが逆に寿命を縮める原因になります。

一般的に、畳表の寿命は約5年から7年程度と言われています。一方、畳床は15年から20年と長持ちしますが、適切な手入れが行われないと傷みやすくなります。

畳が長持ちする秘訣は、畳表が傷む前にメンテナンスを行うこと。早めの裏返しや表替えを行えば、結果的に畳床を守り、コストを抑えることができるのです。

「裏返しはいつすればいいの？」という質問をよくいただきます。一般的には畳を新調してから3年から5年程度が目安です。ただし、次のようなサインが見られたら裏返しを検討しましょう。

これらのサインを見逃さないことが大切です。タイミングを逃すと、畳表が傷みすぎて裏返しができず、表替えや新調が必要になる場合もあります。

畳の表替えが必要になるのは、以下のような状態になったときです。

また、季節の変わり目や来客の多いタイミングで表替えをすることで、お部屋全体が明るく清潔な印象になります。特に梅雨時期の湿気や夏の強い日差しは畳にダメージを与えるので、事前のメンテナンスを心がけましょう。

日常的なケアも畳を長持ちさせるポイントです。以下の方法を参考にしてください。

また、畳が古くなってきたと感じたら、プロに相談するのも一つの方法です。適切なアドバイスを受けることで、畳の寿命を延ばすことができます。

畳は日本の伝統文化を支える大切なアイテムです。適切なタイミングでメンテナンスを行い、日々のケアを欠かさないことで、畳は長く美しい状態を保つことができます。

私たちの畳店では、畳の状態チェックや最適なメンテナンス方法のご提案を無料で行っています。「こんなことで相談してもいいのかな？」と思うようなことでも、お気軽にお問い合わせください。