「畳」と言うのはあくまで完成形の呼び方であって決してどれも同じではありません。40年以上手つかずだった静岡市葵区産女のお客様の畳を新しく入れ替えた施工例です。
昨年末にお仕事をさせていただいた客様は、家を建ててから40数年で初めての畳替えでした。
今までは畳に穴があけばガムテープを貼って、その上にゴザを敷いて・・・を繰り返していたそうです。
お客様曰く、重い腰をようやく上げて初めての畳替え♪
40数年もったと言いますか、もたせたと言いますか、今まで使っていたモノとは比べ物にならないくらい耐久性のある畳表(たたみおもて:畳の表面・ゴザ部分)と、腰が無くなりクタクタになった畳床(たたみどこ:畳の土台部分・芯材)もガチッ!と中身のつまった藁床(わらどこ)で新調しました。
「畳」と言うのはあくまで完成形の呼び方であって決してどれも同じではありません。
「畳」になる以前、藺草(いぐさ)農家さんが丹精込めて育てた藺草を畳表に織り上げるまでにはいくつもの過程があり、藁床(わらどこ)には田んぼで刈り取られた藁が藁床になるまでの過程があり、そしてお客さんのご希望・ご要望にあった畳表・畳床・畳縁(へり)を選んで「畳」にする畳屋がいます。
畳表や畳床にも様々な種類やグレードがありますが、新築の時などはなかなかそこまで細かく選ぶ機会はなかったかもしれません。ですが、今回はただ和室にくっ付いてきた「畳」ではなく、耐久性であったり見た目の美しさ・手入れのよさ・デザイン・使用用途など、一つ一つの素材からこだわっていただきました。
畳の部屋が少なくなりつつありますが、一つしかない和室でしたらなおのこと、こだわってみてはいかがでしょうか?