畳が凹むのは畳が古いから?畳自体が凹んでいる場合と畳ではない場合があります。

お客様から「畳が凹むから見てほしい」といったご依頼のお電話をいただくことが度々あります。

お伺いして見させていただくと、畳の寿命でコシがなくなりへたってしまっている場合や、足当たりの多い出入口の畳や重量のある家具やベッドを置いていて凹んでしまった場合などがあります。

そのような場合は畳自体が凹んでいるので畳床(たたみどこ:畳の土台部分・畳の芯材)の交換や、凹みが小さい場合は凹んでいる部分の補修で対処すれば解決するのですが、厄介なのは畳が凹んでいるのかと思ったのに原因が畳ではない場合です。

原因が畳ではないパターン

畳が凹む、畳が沈むといった症状でご連絡をいただき、実際に見に行かせてもらうと、畳自体がクタクタしてしまい凹みや沈むといった症状が出ているときは、何十年と長い間踏まれてきて畳にコシがなくなりへたってしまっていることが多いので、畳の交換をお勧めしています。

畳が凹む、沈む原因が畳ではない場合もあります。

お伺いした際に畳だけではなく、畳の下の床板も確認させていただくのですが、凹む・沈むといった症状が畳ではなく畳の下の床板にある場合がかなりの頻度であります。

畳をめくって床板を踏んでみるとゆさゆさと揺れる、床板に釘が打ってある箇所と隣の釘の打ってある箇所の間(根太と根太の間)が沈むといったパターンが多く見られます。

床板が沈む原因と対処法

 

1階に多い症状ですが、1階は床下からの湿気もありその湿気を床板が吸いますので、2階、3階のお部屋よりも1階のお部屋の床板は傷んでしまう事が多々あります。

一昔前は1年に1回は畳を外に干して日光浴をさせる畳干しを行っていったそうです。畳にたまったホコリや湿気を取り除くことが主な目的だったのだと思いますが、畳干しは畳だけではなく部屋に風を通すといった意味では畳の下の床板を乾燥させるためにも有効だったんだと思います。

対処法

とはいえ畳を干す場所の問題や、種類にもよりますが畳はかなり重いので畳干しは少しハードルが高いかと思います。そんな場合はマイナスドライバーなどを利用して畳の角どこか1か所を持ち上げて、空き缶などでつっかえ棒をして畳の下に風が通るようにして畳の下の床板を乾燥させましょう。乾燥してよく晴れた日がお勧めです。

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