四畳半の畳の敷き方には数種類のパターンがあります。四畳半には祝儀敷きや不祝儀敷き以外の敷き方もあり、ウソかホントか切腹の間なんて呼ばれる敷き方もある!?信じるか信じないかはあなた次第。
時代劇や昭和のホームドラマなどでは6畳間や8畳間の部屋が並んでいる
続き間といわれる家の作りが多く、それだけ畳の部屋が主流でした。
しかし近頃はめっきりと畳が少なくなり、畳の部屋が1間あるだけでも
畳の部屋を作ってくれてありがとう♪と感じてしまいます。
襖(ふすま)や障子に囲まれた和室も少なくなっており、今はリビングの一角に
畳コーナーや畳スペースといった感じで畳が採用されることが多くなってきました。
和室はいらないけど畳は欲しいといった声が多いのでしょうか?
その中でも四畳半の部屋が特に多いのではないでしょうか?
四畳半ですと、半畳サイズの縁無し畳が特に人気がありますが、
昔ながらの縁の付いた四畳半の場合、畳の敷き方にいくつかパターンがあり、
本職の設計士さんや工務店、ハウスメーカの現場監督さんでも
どのように畳を並べて書けばいいのか迷ってしまうこともあります。
今回はそんな四畳半の畳の敷き方について書いてみようと思います。
四畳半の祝儀敷き(その1)↓
四畳半は敷き方が難しい?
前回のブログで6畳間と8畳間の祝儀敷きと不祝儀敷きについて書きました。
前回のブログはこちら→こちら
やはり四畳半にも基本となる祝儀敷きとめったに見ない不祝儀敷きがあります。
新築などで部屋の採寸に行った時に、部屋の出入り口などを見て
半畳をどこにもってこようかな?と考えます。
その時に完成図面が不祝儀敷きになっていることがたまにあり、そういった場合には
理由を伝えて祝儀敷きに変更させてもらいます。
そこで困ってしまうのが半畳の畳が真ん中に来る場合の四畳半の敷き方です。
四畳半の祝儀敷き(その2)↓
切腹の間と言われる敷き方
先程も書きましたが、部屋の入り口などを見て畳の敷き方を決めています。
部屋の入口に対して畳の目が平行に来るようにした方が畳は傷みにくいからです。
ですが、半畳が真ん中にくる敷き方の場合、畳の傷みにくさを優先してしまうと
下の図のような敷き方になってしまう場合があります。
切腹の間と言われている四畳半の敷き方↓
この敷き方の真ん中の半畳で切腹をして、のちに半畳だけ交換していたとか
言われていますが、わざわざそんな畳が汚れてしまうような事します?
きっと時代劇などから広まったんだと思いますが、あまり信用できません。
切腹の間を言い始めたのが、どこかの大手住宅建設会社のお偉いさんだったとか
いう話もあるくらいです。都市伝説くらいにお考え下さい。
それでもそういった話をどこかで耳にして避けられることの多い敷き方なので、
気にされる方はこの敷き方は避けた方がいいでしょう。
半畳が真ん中の四畳半の敷き方
上記以外で半畳が真ん中にくる四畳半の敷き方はこの敷き方です。
一見なにも変わっていないように見えますが、逆回転に敷いてあります。
この畳の敷き方は特に何の名前もついていませんし、いわれもありません。
お茶室などに多い敷き方ですので安心して下さい。
祝儀敷きでも不祝儀敷きでもない畳の敷き方です。
まとめ
6畳間や8畳間には見られない変わった敷き方が出来る四畳半は
現代の住宅事情にあった丁度良いサイズのお部屋です。
縁無し畳もスッキリとしてカッコいいですが、人とはちょっと違った敷き方の
四畳半も良いですね!
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