目次
よくお客さんから「畳屋さんの家の畳はいつも綺麗なんでしょ?うらやましい♪」と言われます。
子どもの頃、お肉屋さんはいつもお肉が食べられていいなぁとか、
魚屋さんはいつも美味しいお刺身が食べられていいなぁって思いませんでしたか?
今でもお肉屋さん魚屋さんの晩御飯が毎日豪勢なお肉やお刺身なのかは今でも謎ですが、
畳屋さんの家の畳はいつも綺麗なのでしょうか?
その辺の裏事情について今回は書いてみたいと思います。
畳屋さんの家の畳はいつも綺麗?
自分が知っている限りではそんなことはないと思います。
お客さんの畳を綺麗にすることで毎日忙しく、自宅の畳はどうしても後回しになってしまいます。
期限が決まってないことはどうしても後回しになってしまいます。
少し時間が出来たときに半端になってしまった材料を使って自宅の畳を表替えしたりします。
お恥ずかしくあまり見せたくはありませんが、自宅の写真です。
新素材は色が沢山あるので、お客さんによって好みの色や素材が様々です。
そのため半端も沢山出てしまいます。半端になった畳表で縁なし畳を作ってみました。
カラフル過ぎて少し落ち着きませんが、耐久性やスレ具合の実験になります。
畳屋さんは自宅を実験台にしている
あとは自宅もそうですが畳屋さんあるあるで、自宅が実験台になっているパターンです。
新素材の畳表や畳床(たたみどこ・畳の芯材)の新商品が出た時に、
お客さんに販売する前に、まずは自宅の畳に使ってみて、
耐久性や使いごこちを確認したりします。
なのでいつも自宅の畳が実験台になってしまいます。
材料屋さんを信じていないわけではありませんが、
パンフレットに書いてある事だけではわからない事もありますし、
実際に使ってみた方が販売する時に説得力が違ってくるからです。
ショールームがある畳店
まだ少数でしょうが、ちょっとすすんだ畳屋さんは自宅をショールーム化していたり、
店舗兼ショールームをもっている畳屋さんもあります。
住宅展示場のように実際に使っている空間を目にした方がイメージしやすいでしょうし、
特に最近人気の縁なし畳に使われることが多い新素材畳表は
色や素材も豊富なので、カタログだけで見るよりもお客さんにとってはわかりやすいことでしょう。
宮原畳店はまだそこまでいけていませんので、まだまだお客さんの望んでいるような
サービスには程遠いですが、地域の皆さんにお気軽に立ち寄って相談してもらえる
畳店を目標に進化していきたいと思っています。