洋服がいっぱい入っているタンスがあっても大丈夫!私たち畳屋は畳替えの時にどのようにしてタンスを動かしているのかをご紹介します。

畳替えをする部屋にタンスなど家具があっても畳替えは出来ます。と前回の記事で書きましたが、今回は具体的にどのように移動させるのかを紹介したいと思います。

洋服ダンスなら中身が入ったままでも大丈夫です。

畳の部屋にタンスなどの大きな家具があるから畳替えを躊躇しているという方は多いかと思います。ですが洋服ダンスでしたら思っている以上に簡単に動かす事が出来ます。

畳替えはお客様のお宅から畳を借りてこなければ出来ませんので、畳の上にタンスなどが乗っていたらタンスを移動させなければなりません。

そんな時に大活躍する道具がカグスベールです。タンスの下に挟まっている黒いスキーの板のような物がカグスベールです。

そんまんまのネーミングですが、このカグスベールをタンスの下にはさめば畳を傷つけることなくスルスルとタンスを移動させることが出来ます。

写真のお部屋は六畳間にタンスが4竿ありました。

二人がかりでタンスを持ち上げて、畳を引き上げた床にドスンと置くことも出来ますが、それだとタンスに傷をつけてしまう恐れがありますし、綺麗になった畳を敷き込んだ後に畳にも傷をつけてしまう恐れがあります。

カグスベールは畳屋さんの必需品

畳を引き上げた場所に畳と同じ厚さの台を置き、カグスベールを履かせたタンスを滑らせればタンスも畳も傷つけることなく畳替えをすることが出来ます。

また、お部屋の真ん中付近にタンスが集まるため、タンスの裏側や壁に溜まったホコリのお掃除も簡単に出来ます。タンスを動かしてのお掃除はなかなか出来ませんので、畳替えと大掃除がいっぺん片付いてしまい、一石二鳥です。