昔ながらの稲わらで作られた藁床(わらどこ)は、上手に使えば50年以上使うことが出来ます。定期的な畳替えは畳を長持ちさせるだけではなく、畳本来の機能も回復して快適に過ごすことが出来ます。

お見積りや現調に伺った時に「うちの畳は古いから土台部分から入れ替えないとダメでしょ?」と聞かれることがあります。

もちろん環境や使い方、使用頻度によって差はありますが、昔ながらの稲わらで作られた藁床(わらどこ)なら、上手に使えば40年や50年はお使いいただくことが出来ます。

藁床は家族三代に渡って使うことが出来るなんてことも言われています。

藁床(わらどこ)とは?その作り方と特徴

お米の収穫作業後に出た稲わらをよく乾燥させたものを縦横5~7層(約40cm)に積み重ね、5cmくらいまで圧縮したものが藁床(わらどこ)です。

環境にやさしく、クッション性、湿気の吸放出性、防音性などに優れた先人の知恵が詰まった素晴らしい床材です。

家を建ってから20年以上経つけど大丈夫?

今回のお客様も家を建ってから20年近く経つけど、今まで一度も畳替えをしたことがなく、もう畳床(たたみどこ:畳の土台部分:畳の芯材)から入れ替えを考えているといったご相談でした。

伺って畳を見せて頂いたところ、確かに畳表はスレが目立ち衣服にササクレが付いてしまう状態でしたが、新築時に凸凹が少なくしっかりとした藁床が入っていたこともあり、これなら表替えで大丈夫ですよ!とお伝えし、表替えと同時に畳の加熱殺菌乾燥をすることになりました。

畳専用の加熱殺菌乾燥機とは?

昔のように畳の天日干しの習慣が無くなり、湿度の吸湿性が高い藁床は、湿気やホコリを吸い込んでいるため、畳専用の加熱殺菌乾燥を行えば畳がカラッと乾燥し、畳本来の機能が回復します。

畳は水分吸収率が高く、その量は1畳あたり約500ccと言われています。6畳間であれば3ℓもの水分を吸収する計算になります。

畳にはもともと湿度を吸ったり吐いたりしてお部屋の湿度を調整する機能がありますが、20年程経った畳は、ホコリや湿気をかなり吸い込んでいると思われます。

しかし今回、加熱殺菌乾燥をしたとことによって長い年月をかけ畳が吸い込んだ水分を熱処理により乾燥させることにより、湿度の調湿作用を回復させ快適に過ごすことができます。

 

畳加熱乾燥機の中に畳を入れます。

高温で殺菌します。

90度以上の高温で約3時間、畳を加熱処理します。一般的なダニは60度以上が30分続くと死滅すると言われています。畳の加熱乾燥は湿気対策だけではなく、ダニやカビ対策にも有効です。

乾燥機内は90度以上まで温度が上昇します。

薬品を一切使用しません。

高温で畳を加熱することで殺菌処理を行っています。薬品は一切使用していませんので加熱処理した畳は安心してお使いいただけます。

畳も60度以上まで上昇しカラッと乾燥します。

宮原畳店には畳専用の加熱乾燥機があります。

実際に畳干しをしようとしても、畳を干す場所の問題やご近所の目もあって躊躇してしまうと思います。また、昔ながらの稲わらで作られた畳は30キロ前後あるため、ギックリ腰など身体を悪くしてしまう恐れがあります。

畳をはがして運搬する作業はもちろん当店が行いますのでご安心ください。

宮原畳店には畳専用加熱乾燥機がありますので、長い間畳替えをしていない、今まで一度も畳替えをしたことがないため湿気や害虫が心配・・・などございましたらご相談ください。

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