みんな大好き琉球畳♪縁なし畳も良いけど、縁付き・縁あり畳にも注目して!畳縁は種類が沢山あってお好きな色や柄を選べます♪

最近では畳に縁(へり)が付いていない”縁なし畳”が人気です。

新築物件では特に人気があります。

ですが今回は、昔ながらの縁の付いた畳も良いもんですよ♪

というにことで、畳の縁について書かせていただきます。

1,種類が豊富な畳縁

現在は、昔ながらの和室が少なくなり、洋間の一角に畳コーナーや畳スペースといった感じで畳が敷かれていることが増えています。

なので、洋間にも溶け込むようなあまり主張し過ぎないものや、可愛らしい花柄、写真のような動物の足跡のような柄など、色も柄も様々で、本職の私も把握できない程、数千種類はあるのかもしれません。

お部屋の雰囲気や好みで選ぶことが出来ます。

2,縁でわかる身分

平安時代の頃は、身分によって使うことが出来る柄が決まっていたそうです。

最も格の高い縁が「繧繝縁(うんげんべり)」という畳縁です。

天皇・皇后・皇太后・太皇太后しか使うことが許されていなかったそうです。

この繧繝縁ですが、現在では雛人形に使われていることもあります。

繧繝縁の畳に座った足利義満。

雛人形と同じようなカラフルな縁、繧繝縁に座っています。

織田信長が座っている畳に使われている畳縁は

「大紋高麗縁(だいもんこうらいべり)」と言われる縁です。

自分たち畳屋は「紋縁(もんべり)」と呼んでいます。

使用する場所によって紋の大きさが異なる大紋・中紋(ちゅうもん)・小紋(しょうもん)を使い分けています。

この縁も昔は、親王・摂政・大臣など位の高い人しか使用できなかったそうです。

現在では、神社仏閣や床の間で見ることが出来ます。

このように畳縁一つにも地位や身分によって使うことが出来る縁が決まっていたなんて今では考えられないですね!

3、畳縁って何のためにあるの?

縁なし畳はお部屋がスッキリ見えてカッコいいですが、角がすり切れやすいのが難点です。

畳縁には畳を保護する役割があり、結果、畳を長持ちさせ家計にも優しいという長所があります。

また布団を敷く時やちゃぶ台を置きたい時に部屋の中心が出しやすいので、几帳面な性格の方にはありがたい存在かもしれません。

旅館などでは、外国人のお客さんが土足のまま畳の上に上がってしまったり、畳の上をゴロゴロとキャリーバックを転がすのを防ぐのに一役買っているそうです。

縁付き畳の意外な側面ですね!

4,畳の縁は踏んではいけない!?

子供の頃に「畳の縁は踏んじゃダメ!」と言われたことありませんか?

言われたことはなくても聞いたことはありませんか?

これにもいくつかの説があるそうです。

  • たしなみ説…家紋を用いた紋縁を踏んではいけない。
  • 敵から身を守る説…床下から槍などで襲われないようにするため。
  • 傷めないため説…踏むことで色褪せ・傷みを防ぐため。

昔からの言い伝えでそういうもんなんだ…。

と特に深く考えたことはありませんでしたが、

「これかな?」と思ったものは”傷めないため“です。

現在では化繊の畳縁が多くなりましたが、

昔は綿の畳縁が多かったので、すり切れるのを防ぐために畳縁は踏んではダメ!と言われていたんじゃないかな?と思います。

調べると色々な説がありビックリ!しました。

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