ジメジメした時期にはジメジメした場所を好む害虫の動きが活発になります。この時期シロアリには特に注意が必要です。シロアリが好む環境やシロアリが発生しやすい場所、シロアリ被害にあった時の対処法を解説します。

気温が上がり始める春先から少し涼しくなる10月頃までは害虫の動きが活発になりますので注意が必要です。

そして夏場のジメジメした時期に特に注意して欲しいのが、ジメジメした場所が大好きな「白い悪魔」シロアリです。

今年も夏場に入り、早くも2件ほどのお客様からシロアリ被害のご相談を受けております。

畳にいびつな形の穴が開いている、畳がなんだかブカブカ凹むなど、異変があったら気を付けて下さい。

シロアリが好む環境

シロアリは高温多湿の環境を好みます。

ジメジメしたお風呂場や台所、洗面所やトイレなどの水回りのような、常に高い湿度の保たれている場所を特に好みます。

また陽が当たり難い北側のお部屋や、畳の上に絨毯や布団を敷きっぱなしにしており使う頻度が少なく、お手入れがされていない、放置されている場合には気を付けて下さい。

被害が大きくならないうちに対処しましょう。

シロアリは主に床下に生息しています。畳やフローリングにまでシロアリの被害が及んでいるという事は、おそらく床下のエサ(家の柱や土台など)を食べ、さらにエサを求めて室内に這い上がってきたと考えられます。

室内に上がってきたシロアリは、壁や柱、床板や畳、フローリングなどに入り込み内側から食べることでさらに住宅へ被害を及ぼします。

室内と言っても人間の目の届かない場所で移動をするので本当に厄介です。

段ボールや衣装ケースの下も注意しましょう

シロアリは木質素材が大好物ですので、段ボールの置きっぱなしにも注意しましょう。

プラスチック素材の衣装ケースも油断できません。

写真の畳は、プラスチック製の衣装ケースを置いてあった部分のみシロアリ被害にあった写真です。

また、生ものが入った段ボールを長期間畳の上に直接置いておくのは気温や湿度が高い時期はやめた方が良いようです。

シロアリに畳を食べられてしまったら・・・

シロアリの被害が畳にまで及んでしまったら、新しい畳に入れ替える事を強くお勧めします。

この時、シロアリの被害にあった畳のみを交換するのではなく、可能な限り1部屋全ての畳を新しい畳に入れ替えるようにしましょう。

今のところは被害がないように見える畳にも、もしかしたらシロアリが潜んでいるかもしれません。そこから被害が大きくなってしまう場合も考えられますので、可能な限り1部屋全ての畳の入れ替えをお勧めします。

専門のシロアリ駆除業者に駆除してもらいましょう。

新しい畳を入れる前に、必ず専門の業者さんにシロアリの駆除をしてもらいましょう。

シロアリは人間に見つかると土の中に隠れてしまう性質がありますので、薬局などに売られている殺虫剤をまいた程度では完全に駆除できません。二度とシロアリの被害にあわないためにもシロアリの駆除は必ずプロに頼みましょう。

シロアリ被害にあわないために

シロアリは乾燥に弱いため、シロアリが好む環境を作らないように日頃のお掃除やお手入れ、定期的なメンテナンスがシロアリ被害を防ぐ最も大事なことだと思います。