大人気アニメ「鬼滅の刃」のヒットで身近になった和柄ですが、多くは畳縁の柄に使われているって知っていましたか?縁起の良い和柄の名前と意味をご紹介します。
畳替えをしたことのある方は、畳屋さんから「縁はどれにします?」と
何種類もある見本帳を見せられて迷ったことがあるかもしれません。
畳の縁は色や柄がとても沢山あり、二千種類以上あるとも言われています。
選ぶのは楽しいけど、実際二千種類もあると迷ってしまいますので、
畳屋さんが自分の好みや流行などを加味して何十種類かに絞り込み
お客様に選んでもらっているのが現状です。
畳は平安時代からありますから、当然畳の縁の歴史も長く、
縁起が良いとされる和柄が使われていることが多々あります。
和柄のルーツも平安時代以降、唐と日本の文化が融合して生まれたと
言われることから、きっと関係があったんだと思います。
鬼滅の刃で身近になった和柄
和柄と言えば、最近は「鬼滅の刃」のヒットで若い人でも
以前より身近に感じているかもしれません。
小学生が市松模様や麻の葉模様のマスクをしていたりしますしね!
意外と身近にある和柄ですが、見たことはあっても
名前やその意味まで理解している方は少ないと思います。
今回は畳の縁にも使われることが多い和柄の名前とその意味について書いてみたいと思います。
根強い人気の菱・亀甲・紗綾型(さやがた)
今でこそ様々な柄が増えた畳縁ですが、以前は菱形や亀甲・紗綾型の
使用率が圧倒的に高かったと思います。
今でも残っているという事は、それだけ根強い人気があり
もう定番と言ってもいいかもしれません。
菱
池に生える水草の菱の葉の形から「菱形」と名付けられたそうです。
菱は繁殖力が強いことから、子孫繁栄・無病息災の意味が込められています。
亀甲
正六角形が並んだ模様が亀の甲羅に似ており「亀甲」と呼ばれています。
亀は鶴と同様に長寿の象徴であり縁起のよい柄
としてよく使われます
紗綾型(さやがた)
卍形を崩して連続させた文様が沙綾形です。
中国から伝わった織物「紗綾」の生地に使われていたことから、
「紗綾型(さあやがた)」と呼ばれるようになったそうです。
卍の形を崩し途切れず長く続くことから家の繁栄・長寿意味があります。
大ヒットアニメで使われて子どもにも大人気!
市松柄
正方形を交互に並べた形状から石畳文(いしだたみもん)とも呼ばれています。
古墳時代からある文様で、江戸時代の歌舞伎役者「佐野川市松」が
舞台衣装に用いた事から市松模様と呼ばれ人気が出た文様だそうです。
最近ではオリンピックエンブレムにも使用されましたね。
途切れることなく続いて行くことから子孫繁栄・発展の意味が込められた縁起柄。
麻の葉
六角形を基本として構成される形が麻の葉に似ている事から、
麻の葉柄として親しまれるようになったそうです。
江戸時代の女形、五代目「岩井半四郎」が麻の葉文様の振袖を着て、
麻の葉文様を大流行させたそうです。
麻の葉は成長が早く、まっすぐにグングン成長して行くため、
子供の健やかな成長の願いが込められています。
また魔除けの意味があり、昔から産着の柄に使われてきました。
まだまだあります!畳縁に使われている和柄
和柄は縁起の良い意味のものがほとんどで、
そのような縁起の良いものが畳縁の柄に使われていると知っただけで
なんだか良い気分になりませんか?
まだまだ畳縁に使われている和柄は沢山ありますので
次回も引き続きご紹介させていただきます。
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