12月から新章「遊郭編」がスタートした大人気アニメ「鬼滅の刃」。今回は遊郭が舞台という事で、毎回必ず和室が出てきます(たぶん)。畳にもぜひ注目して下さい!そしてどんな縁が付いているのかも必見です!!
前回、前々回と畳縁に使われている和柄について書いてきました。
20年以上畳屋をやっていますが、二千種類以上ありますと、
流石にまだ使ったことのない畳縁が沢山あります。
お客様によっても「畳縁はなんでもいいよ~」という方もいれば、
せっかく畳を替えるんだから畳縁にもこだわりたい!という方まで様々です。
この記事を読んで和柄の意味を知って、これから畳替えを検討している方は
「なんでもいいよ」とは言わずに、ぜひ畳縁にもこだわって下さい!
桜散らし(さくらちらし)
日本を代表する花文様である桜。
桜散らし(さくらちらし)は、花や花びらを全体に散らしたもので、
生命が芽吹く春の訪れを連想させることから、物事の始まりとして
開運招福、五穀豊穣、繁栄という意味が込められているそうです。
雪輪(ゆきわ)
雪の結晶を表す文様。
昔、雪がたくさん降ると豊作になると信じられていたことから、
雪の輪の文様には五穀豊穣を願う意味もあります。
蜻蛉(とんぼ)
トンボは害虫を取り除く益虫として、五穀豊穣の象徴とされてきました。
また「前にしか進まない」というトンボの特性から、勝虫(かちむし)と呼ばれ、
縁起の良い虫として武具や装飾品に使用されてきました。
鮫小紋(さめこもん)
江戸小紋のひとつで、細かい点で円弧を重ねた様子が
鮫の皮に似ていることから鮫小紋と言われています。
水玉が細かいほど格が高いとされていて、
江戸時代に大名が裃(かみしも)に付けた小紋を定小紋(さだめこもん)といい、
鮫小紋は、島津家の定小紋だったそうです。
流水
水はすべての生命にとってかけがえのない大切なものであり、
古くから文様として使われてきました。
水はさまざまな形に姿を変えることから、苦難や災厄をさらりと流し、
流れる水は腐らず常に清らか、お浄め(おきよめ)や火難除けの
意味があるそうです。
描かれる流水の大きさで、力強さを表したり静寂表したりするそうです。
いかがでしたか?
まだまだ紹介しきれていない畳縁が沢山ありますが、
和柄にはそれぞれ意味があって、子ども部屋にはこの縁にしよう!
皆が集まる居間はこの縁にしよう!と参考にしてもらえたら嬉しいです♪
前々回の和柄についての記事はこちら→こちら
前回の和柄についてに記事はこちら→こちら