あなたのお宅の畳は関西間?関東間?それとも中京間?中京間や関西間サイズの畳は大きさが大きい分畳替えの料金にも注意が必要です。

住んでいる地域によって畳の大きさが違うことはご存知でしょうか?

畳には関東間、関西間、中京間の3種類の大きさがあります。

宮原畳店のある静岡県静岡市は関東地方のような東海地方のような、どちらにもとれる地域ですが、畳の大きさで言えば静岡は関東間の地域です。

ハウスメーカーで建てたお家ですとメーターモジュールで建てられていることもありますので、静岡でも関西間の場合もありますが、それでも静岡では圧倒的に多いのは関東間サイズの畳です。畳屋を25年以上やっていますが今まで中京間サイズの畳には出会ったことがなく、関東間サイズか関西間サイズのどちらかです。

関東間と関西間ではどのくらい差がある?

では関東間サイズの畳と関西間サイズの畳ではどれくらい大きさに差があるのでしょうか?

畳床(たたみどこ:畳の芯材・土台部分)の加工をする前の写真です。

手前が関東間用の畳床。 奥が関西間用の畳床。

この状態でもこれだけ大きさに差があります。

関東間サイズの畳は長さ五尺八寸、幅二尺九寸が標準のサイズです。

関西間サイズの畳は長さ六尺三寸、幅三尺一寸五分が標準のサイズです。

畳は今でも尺貫法で作ることがほとんどで、大きさを表すにも尺とか寸を使用します。

尺とか寸ではいまいちピンとこないと思いますのでcmで言いますと、関東間サイズの畳の長さは約176cm、幅が88cm、関西間サイズの畳の長さは約191cm、幅が約95.5cmです。

これだけ差があると同じ6畳までも大きさに差が出てきますよね。

写真の長いものさしは畳を作る際に長さを測ったり、出来上がった畳の長さが寸法通り仕上がっているのかを測る道具です。赤い四角のマークが関東間サイズの畳の標準点を表していて、リボンのような蝶々のようなマークが関西間サイズの畳の標準点を表しています。

 

関東間は五八、関西間は本間

一般的に関東間とか関西間または京間と言われていますが、私たち畳屋の間では違った呼び方をしています。

関東間は五尺八寸の五と八をとって五八(ごはち)と言い、関西間や京間は本間(ほんけん)という呼び方をします。ちなみに中京間は長さが六尺、幅三尺が標準サイズなので三六(さぶろく)と言います。

畳替えの金額にも差が出ます。

中京間や関西間サイズの畳は関東間サイズの畳より長さも幅も大きいため、畳表(たたみおもて:畳の表面・ゴザ部分)も畳床(たたみどこ:畳の芯材・土台部分)も長さも幅も大きい物を使用しなければならないため、関東間サイズの畳替えよりも2~3割ほど高くなります。

静岡では関東間のお宅が多いため、関西間用の畳表を在庫していないお店も多いですが、宮原畳店では常に関西間用の畳表も在庫しておりますので、いつでも対応可能です。