住んでいる地域によって畳の大きさが違うことはご存知でしょうか?畳には関東間、関西間、中京間の3種類の大きさがあります。

先日、畳の表替えを施工させていただいたお客様のお部屋の写真です。

熊本県産の畳表(たたみおもて:畳の表面、ゴザ部分)に畳縁(たたみべり:畳の側面の飾り部分)は岡山県の高田織物さんの縁で、落ち着いた感じで人気の暮四季(くらしき)シリーズの№170です。

 

写真では普通の和室ですが、この畳は京間畳といって大きなサイズの畳なのです。

住んでいる地域によって畳の大きさが違うことはご存知でしょうか?

畳には江戸間(関東間)、京間(関西間)、三六間(中京間)の3種類の大きさがあります。

宮原畳店のある静岡県静岡市は関東、東海どちらにもとれる地域ですが、畳の大きさで言えば江戸間の地域です。

ハウスメーカーで建てたお家ですとメーターモジュールで建てられていることもありますので、静岡でも京間の場合もありますが、それでも静岡では圧倒的に多いのは江戸間サイズの畳です。

江戸間と京間ではどのくらい差がある?

では江戸間サイズの畳と京間サイズの畳ではどれくらい大きさに差があるのでしょうか?

江戸間サイズの畳は長さ五尺八寸、幅二尺九寸が標準のサイズです。

京間サイズの畳は長さ六尺三寸、幅三尺一寸五分が標準のサイズです。

畳は今でも尺貫法で作ることがほとんどで、大きさを表すにも尺とか寸を使用します。

尺とか寸ではピンとこないと思いますのでcmで言いますと、江戸間サイズの畳の長さは約176cm、幅が88cm、京間サイズの畳の長さは約191cm、幅が約95.5cmです。

これだけ差があると同じ6畳までも大きさに差が出てきますよね。

後ろが京間用の畳床(たたみどこ:畳の芯材、土台部分)、前が江戸間用の畳床

江戸間は五八、京間は本間

一般的には江戸間、京間と言われていますが、私たち畳屋の間では違った呼び方をしています。

江戸間は五尺八寸の五と八をとって五八(ごはち)と言い、京間は本間(ほんけん)という呼び方をします。ちなみに中京間は長さが六尺、幅三尺が標準サイズなので三六(さぶろく)と言います。

畳替えの金額にも差が出ます。

中京間や京間サイズの畳は江戸間サイズの畳より長さも幅も大きいため、畳表(たたみおもて:畳の表面・ゴザ部分)も畳床(たたみどこ:畳の芯材・土台部分)も長さも幅も大きい物を使用しなければならないため、江戸間サイズの畳替えよりも2~3割ほど高くなります。

静岡では江戸間のお宅が多いため、京間サイズ用の畳表を在庫していないお店も多いのですが、宮原畳店では京間サイズ用の畳表も常時在庫しております。京間サイズの畳を使用しているお宅にお住いのお客様でもいつでも対応可能ですので是非ご用命ください。