畳替えには新畳・表替え・裏返しと3種類あります。一番リーズナブルに畳替えが出来るのは裏返しです。裏返しってなに?裏返しってどうやるの?裏返しの工程を写真で解説します。

朝晩とめっきり涼しくなり、日中も温度・湿度共に爽やかで

畳替えには絶好のシーズンになりました♪

畳替えには新畳・表替え・裏返しと3種類あります。

今回は、その3種類の中でも最もリーズナブルな裏返しについてご説明させていただきます。

先人の知恵、裏返し。

畳の表面に縫い付けてある畳表(たたみおもて)はい草で織られています。

新しいうちは青々としていますが、経年変化で徐々に退色してゆき、

チクチクしたささくれが靴下やズボンに引っ付いてきます。

このささくれが衣服に付き始めたころが裏返しをするにはいい時期だよ!という合図です。

今でこそエコだとかサスティナブルだとかよく耳にしますが、

物を大事にする日本人の知恵ですね!畳表は両面使えるように織られているのです!

裏返しは何年目でやったらいいの?

新しい畳から何年経ったら裏返しをしたらいいの?とよく聞かれますが、

畳表のランクやそのご家庭の使用頻度によって擦れ具合などが違うため

一概に何年ですとは言えませんが、5年前後を目安にして下さい。

また先程も書きましたが、ささくれが衣服に付き始めたころも目安です。

10年以上経過してしまいますと、畳表は自然素材ですので、

直接畳に陽が当たらないお部屋の畳でも、裏面も徐々に退色してゆきますので、

せっかく裏返しをしても縁だけ新しくなったような感じになってしまいます。

実際の写真で見る裏返し。

では裏返しとはどのようなモノなのか実際の作業工程でご説明します。

畳表をはがす

土台となる畳床(たたみどこ)に、畳表と畳縁は縫い付けられていますので、その糸をばらします。

最初の工程は表替えの作業工程と同じです。

表替えの作業工程について詳しくお知りになりたい方は、

こちらのブログも合わせてお読みください。

畳ってどうやって作るの?機械化が進み、お決まりのあのポーズはもう見れない?畳の表替え作業を例にとってご説明します。

畳の表替え(おもてがえ)や裏返し(うらがえし)という言葉は 聞いたことがあるかと思います。 でも実際にどんな作業をしているのかを見たことがある方は あまりいらっし…

縁を外す

縁を外したら畳表を裏返すことが出来るようになりました。

今まで使用していた面は日に焼けて退色していますが、

裏面はまだ新品だったころのように青々としています。

忍法畳替えし

よく裏返しは畳そのものをひっくり返すことだと勘違いされますが、

それは忍者が使う忍法畳替えしで裏返しではありません。

裏返しの完成

青々とした面を表面(おもてめん)にして、畳床に縫い付けてゆきます。

そしてお客様がお選びになった畳縁を縫い付けたら完成です。

まるで表替えをしたかのように綺麗なお部屋になりました♪

表替えの際に、い草がギッシリ詰まった上質な厚みのある畳表をお選びいただけますと

表面が多少擦れていても裏面には影響がなく裏返しができますが、

逆に薄手の畳表の場合、年数があまり経っていなくても

擦れの影響で裏返しが出来ない事もありますので注意して下さい。

とってもリーズナブルに畳替えが出来る裏返しですが、

ご自宅の畳が裏返し可能かどうかの判断は難しいと思います。

お見積りは無料で承っておりますので、お気軽にお問合せ下さい。

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