これを読めば畳表の違いがわかる!サンプルは見るだけではなく、手に取って違いを確認しましょう。確認すべきポイントを徹底解説します。

お見積りに伺った際、宮原畳店では実際に使用する畳表の見本を持参して

お客様に見て、触っていただいていますが、たまに「見てもわからないからいいよ」と

おっしゃるお客様がいらっしゃいます。

家電などの工業製品でしたら「同じものなら安い方が良い」と思いますが、

畳は天然素材の農作物です。

い草の長さや織りのきめ細やかさ、畳表の重量などのグレードの違いは、

実際に手に取ってみなければわかりません。

畳は毎日肌に触れ、毎日使うものですので、

金額だけでお店を決めてしまうのはとても危険です。

そこで今回は、畳選びに失敗しないために

畳表の見本を見た時に注意して見るべきポイントを解説します。

一目でわかる織りのきめ細やかさ

写真でもわかるように高級品と下級品では

織りのきめ細やかさが明らかに違います。

刈り取られたい草は、長さや太さによって細かく選別されます。

高級品の畳表は、太さが均一で実が詰まったい草がギッシリ織込まれているため、

畳の目ビシッと真っすぐに通り、山と谷ハッキリとしています。

下級品は茶色く枯れたい草が混じっていて、太さ・色ともにバラバラです。

お爺ちゃんの草と若い草が混じっていると言えばわかりやすいでしょうか。

畳の目もぺったりしていて低いのがわかります。

い草の長さの違いも注意して見てみましょう

丸々1本の畳表サンプルでしたら長さの違いはわかりやすいのですが、

A4サイズくらいのサンプルを持ち歩く畳屋さんも多いので、

そういった場合には畳の「ヒゲ」を見比べて下さい。

畳の「ヒゲ」についてのブログはこちら→こちら

い草は農作物なので、長く成長したい草や背の低い草まで様々です。

長さが短いい草は格安品や普及品、長さの長いい草は上級品や高級品といったように

選別された後に畳表として織られてゆきます。

い草の長さは長いものほど良いとされ、

耐久性にも優れ、数年後には飴色になってゆきます。

上の写真は畳表に織られる前のい草ですが、い草が長ければ長いほど

根元や穂先部分は外にいき、い草の中心部分の青くて実が詰まった部分が

表面に出るようになります。

A4サンプルなら「ヒゲ」の長さの違いを比べてみましょう。

畳表を握って厚みと重量の違いを確認しましょう

商品見本(サンプル)は見るだけではなく、

実際に手に取って畳表の厚み・重量の違いを

確認することをお勧めします。

その際に、ちょこっとなでるように触るのではなく、

畳表をがっつりと握って違いを確認しましょう。

長いい草を密に織り込んだ上級の畳表は、ずっしりしていて重量もあり、

厚みも格安品とは握った感じが明らかに違うことがわかると思います。

上級品は、実が詰まったい草の中心部分を密に織り込むため

厚くずっしりと重量ある畳表になります。

数年後の違いを見極める

「ヒゲ」の部分をもう一度よく見て下さい。

写真左が高級品、写真右が普及品です。

「ヒゲ」の根元部分に白や薄黄色以外に赤や茶色の草が混じって

4,5色のグラデーションになっている畳表よりも

根元部分が白や薄黄色の一色に近い畳表の方が、

数年後、ムラがなく均一に退色する畳表です。

是非手に取って下さい

ザックリですが畳表を見極めるポイントを説明してきました。

「どうせわからないからいいよ」と言わずに、

是非手に取ってそれぞれの畳表の違いを確認してみて下さい。

写真は全て肥後物産株式会社様からお借りしています。

これを読めば畳表の違いがわかる!サンプルは見るだけではなく、手に取って違いを確認しましょう。確認すべきポイントを徹底解説します。” に対して1件のコメントがあります。

コメントは受け付けていません。