畳はやっぱり自然素材でしょ!という方は琉球表か目積表がお勧めです。縁無し畳に使用する畳表の種類別メリットとデメリットを詳しく解説します。

新築に畳のスペースを設ける場合やリフォームで今まで使っていた畳を

新しくする際に人気がある縁なし畳。

現在は、い草以外に樹脂製や機械すき和紙から作られた畳表(たたみおもて)もあり、

お部屋の雰囲気に合わせて色や素材を選ぶことができます。

どのような用途で使うのか、こんな雰囲気の畳スペースにしたいんだけどなど、

縁なし畳に使用する畳表のメリット・デメリットを素材別に詳しくご紹介いたします。

前回【自然素材の畳表】の紹介の途中で話がそれてしまったので、

まずは【自然素材の畳表】の紹介をさせていただきます。

前回の記事はこちらです→こちら

自然素材の畳表は目積表と琉球表の2種類

琉球表(りゅうきゅうおもて)とは

前回も書きましたが、本来琉球畳とはこの琉球表を使用して作られた畳のことを言います。

見るからにゴツゴツしていて野性味がある畳表です。

琉球表の原材料はカヤツリグサ科の七島藺(しちとうい)と言います。

普段目にする畳に使われている【い草】に一見似ています。

い草の断面は丸いのに対し、琉球表の原材料である七島藺(しちとうい)は

三角形の形をしています。断面写真↓

藺草の断面写真↓

香りも皆さんがイメージする爽やかな畳の香りとは違い、

自然素材の生き生きとした力強い草!といった感じで

これはこれで凄く良い香りがして落ち着きます。

一昔前は野郎畳(やろうたたみ)なんて呼ばれていました。

一番のメリットは耐久性

琉球表の一番のメリットは耐久性ではないでしょうか?

昔は柔道場で使われていたほど耐久性があり、

使えば使うほど良い雰囲気が出てきます。

デメリットは希少価値が高いだけに…

琉球表(七島藺)は熊本県産の畳表以上に生産者が少なく、

手作業の部分も非常に多く、1日に1,2枚しか織ることができません。

上記の理由からどうしても価格が高くなってしまう事と、

琉球表を気に入って下さり、ご注文をいただいても

少しお待ち頂かなければならない点がデメリットでしょうか。

それでも希少価値のある琉球表で作った畳の上で過ごす満足感の方が

勝ってしまうかもしれません。

古民家や古民家風のお部屋、男性のお部屋にピッタリかと思います。

次回は自然素材の畳表のもう一つ、目積表(めせきおもて)をご紹介します。

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